どの教科のテストについても、設問の文をきちんと読む生徒がとても少ないです。

読んでいるようでも、どこか読み落としてしまう。

特に、答えそのものよりも、解答の条件の見落としが多いのです。

「ひらがなで書きましょう」「カタカナで書きましょう」とあるのに、漢字で書いてしまう。

「なぜでしょうか?」の質問に、理由を表す表現「~だから、~ので」で答えていない等。

成績上位者と中位者の違いはここにあります。

ちゃんと読めば、10点20点得点アップが見込めます。


この原因は、精読の習慣ができていないのが最大の原因です。

子どもたちは、理解できない言葉は飛ばし読みしているケースがあります。

こうした飛ばし読みの習慣が、問題文をちゃんと読まない原因です。

本をよく読む子でも、この読み方だと読解力につながりません。


私は、生徒が問題文を理解していないと感じたときには、音読させています。

すると、理解できていない部分が見つかるのです。

そこで、その部分の意味を伝えると、「な~んだそうだったのか」と解答できるようになります。

学校の群読では、それぞれの生徒のつまずきポイントを見つけることはできません。

今は、小学校で音読の宿題が、必ずと言っていいほど出されます。

その際に、「今読んだ○○って、どんなこと?」と、少し難しい言葉についてお子さんに質問してみてください。

理解できていればよし、そうでないときは低学年なら教え、高学年では辞書を引かせます。

わからないことをそのままにしないことが大切です。